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　横須賀南警察署は６月22日、特殊詐欺による被害を未然に防いだとして横須賀大津郵便局に勤務する桐山武士さん（52）に感謝状を贈った。
５月30日、窓口業務を行っていた桐山さん。対応した80代女性から１３０万円を下ろすと伺い使用目的を尋ねると、葬儀に必要と語った。「どなたが亡くなったかを伺うと、孫が会社のキャッシュカードを失くしたので孫に渡すお金だと、話の内容が変わっていくので詐欺ではないかと疑いました」。頑なに信じている女性に詐欺だと言うと帰ってしまうかもしれないと思った桐山さんは局長に連絡をし、女性にお茶をだして雑談を始め冷静に対応。まもなく警察署員がかけつけてお孫さんに連絡後、詐欺だと確定。女性は貯金払い出しをせずに済んだ。
金子秀行署長は「孫に渡す、というのは特殊詐欺の決まり文句。騙されないと思っている人が騙されるとショックを受けるので、落ち着いた対応はありがたく被害に遭わなくて良かった」と語る。
桐山さんは特殊詐欺防止で警察から表彰を受けたのは約10年間で５回目。心強い存在だ。