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2025.09.08

【みうらんワールド】横須賀美術館で開催中「山本理顕展」(2025年9月5日号横須賀・三浦・湘南版)

【みうらんワールド】横須賀美術館で開催中「山本理顕展」(2025年9月5日号横須賀・三浦・湘南版)


2024年プリツカー賞受賞建築家

 年に一組選出され、日本人としては9人目の快挙。建築界最高の栄誉といわれる「プリツカー賞」を昨年受賞した建築家・山本理顕さん。本展では、50年にわたる設計活動を約60点の模型や図面、スケッチ、ドローイングで紹介。実際には建設されなかった設計案も含めて展示されているのも魅力的。
 一足早くみうらん隊も内覧会に参加し、山本さん自らの解説を聞きながら館内を見学。初期の個人向けの住宅から集合住宅や学校、消防署、公共施設に至るまで、山本さんの建築には人々の意識を地域社会に向けさせ、コミュニティーを豊かにする仕掛けが盛り込まれている。

展示空間も楽しみながら散策 

 2007年開館の横須賀美術館はその代表作のひとつで、山本さんが初めて手掛けた美術館建築。パネルには『目の前の浦賀水道をたくさんの船が通過する。背後は観音崎公園の手つかずの森林。その美しい森を隠さないように出来るだけ目立たないように心がけた。ランドスケープと一体となったこの美術館はガラスのショーケースで覆われている』と説明されている。
 丸く開いた窓から見える空や海を行く貨物船、森の深い緑。地下ギャラリーで体感できる設計思想(パブリックとプライベートの境界「閾(しきい)」)。山本さん自らが設計に携わった美術館建築を感じながら見学できる。

ミュージアムショップやレストランでも

 入り口のショップに寄ったり、レストランで同展コラボメニューも食べてみたいね。
なお、施設の改修工事のため、横須賀美術館は11月4日㈫から来年8月まで長期休館に入る。ぜひその前に、建築空間も含めて作品を楽しみに出かけてみては。