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2025.01.21

1月13日は「咸臨丸出航記念日」(2025年1月24日号横須賀・三浦・湘南版)

1月13日は「咸臨丸出航記念日」(2025年1月24日号横須賀・三浦・湘南版)

 安政7年(1860年)1月13日、江戸幕府の所有する軍艦「咸臨丸(かんりんまる)」は日米修好通商条約批准書交換の目的で品川を出港した。この出来事に由来して「咸臨丸出航記念日」に制定されている。
 浦賀コミュニティセンター分館(郷土資料館)の2階に咸臨丸の模型が展示されている。咸臨丸は幕府がオランダに注文した木造軍艦で全長48・80m、全幅8・74m、3本マスト、砲12門。100馬力の補助エンジンを持った蒸気船で、日本で初めて太平洋を横断した軍艦でもある。遣米使節団を乗せたアメリカ軍艦ポーハタン号の護衛艦として品川~浦賀~サンフランシスコまで随行した。
 西浦賀にある愛宕山公園には1960年、日米修好通商条約100年を記念して「咸臨丸出港の碑」が建てられている。
咸臨丸は1月19日に浦賀港から軍艦奉行・木村摂津守、艦長格・勝麟太郎(海舟)らに率いられた96名の日本人乗組員と11名のアメリカ人を乗せてサンフランシスコへ向けて出港。重大な任務を終えて5月5日に浦賀港に戻ってきた。碑の裏側に刻まれた乗組員の中には通訳・中浜万次郎(ジョン万次郎)や従者として同行した福沢諭吉の名前も見つかる。

※写真:咸臨丸(建造1857年)縮尺1/50 制作:最上満