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2024.07.02
7月22日は「下駄の日」(2024年7月5日号横須賀・三浦・湘南版)
7月22日は下駄の日。伝統的な履きものである下駄の良さを見直してもらいたいという思いから、全国木製はきもの業組合連合会によって制定された。下駄を作る際の寸法「七寸七分」の数字「七」から7月に、下駄で歩いた跡が漢字の「二」に見えることから22日に。
現代に着用されている下駄を調べてみると。二枚の歯がある代表的な「駒下駄」、歯がなく草履のように平らな底の「舟形下駄」、小判型で台にカーブがついている「右近下駄」、二枚歯で前歯が斜めの「千両下駄」と後ろ歯がかかとまで太くなっている「後丸下駄」(小町下駄)、最近は雨用に使われる「日和下駄」など。舞妓さんや子どもの七五三のお祝いに履く「ぽっくり」は厚い台の底をくりぬいて作られ、歩くと良い音がする下駄だ。
横須賀中央駅そばでご夫婦で履物店を営む「山口屋商店」の4代目店主・山口勤さん(90)にお話を伺った。
「現在の場所で曽祖父の代に創業。店内にある古い写真に写っている着物を着た子どもは父親です。子どもの頃は諏訪小学校に通い、すぐそこが海でした。魚市場の魚を平坂上まで大八車で運ぶ商売があったことを思い出します」と話す。
お祭りや花火大会で浴衣に下駄のおしゃれを楽しむ季節がやってきた。普段着に下駄でちょっとそこまででかけてみようかな。
【取材協力】山口屋商店(横須賀市若松町3-18)☎046-823-1564
※写真:男性用の「駒下駄」と女性用の「右近下駄」を持つ山口さん