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2024.06.14

「認知症カフェ」ってどんなところ?(2024年6月14日号金沢版)

「認知症カフェ」ってどんなところ?(2024年6月14日号金沢版)

認知症にかかわりがある人も、ない人も

 近年、地域に浸透しつつある「認知症カフェ」。ここは、認知症の方やその家族、地域住民、介護や福祉の専門家など誰でも気軽に集える場所。介護保険制度や地域の社会資源をよく知る専門家などが関わっており、認知症について知る、学ぶ、考えることができる。

 金沢区・磯子区でもいくつかの認知症カフェが開催されている。実際の様子を知るため、今回は磯子区の「杉カフェどんぐり堂」を見学させてもらった。場所は、新杉田交流スペースで毎月第3木曜日(13時30分~15時)に開催。申し込みは不要で、参加費は100円。主に運営しているのは、地域の民生委員や有志の方で全5名のボランティアスタッフ。サポーター的役割で、新杉田地域ケアプラザ地域包括支援センターの職員(社会福祉士)も参加している。

 取材当日は、認知症の方やその家族、認知症ではない地域住民など8名が利用。スタッフが考えたアクティビティをしたり、飲み物を飲みながらそれぞれ会話を楽しんでいる様子が見られた。「ここはみんなの居場所。話すこと、つながることの大切さを感じます。一般のカフェを訪れる感覚で気軽に利用できるので、ぜひいらっしゃってください」とスタッフリーダーは語る。参加者の方々が「今日も楽しかった!」と笑顔で帰る様子が印象的であった。

 地域の認知症カフェの情報は、インターネットで検索、または路上などにある地域の掲示板でも確認できる。

ボランティアスタッフの方々と地域包括支援センターの職員