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2024.05.21
県内最大級の規模「史跡長柄桜山古墳群」発見から25年経て整備完了、一般公開へ(2024年5月24日号横須賀・三浦・湘南版)
逗子市制70周年・葉山町制100周年記念
逗子市と葉山町の境の丘陵にある史跡長柄桜山古墳群第1号墳の整備が終了し、4月20日から一般公開された。1999年3月に地元の考古学愛好家・故東家洋之助さんによって第1号墳が発見されたことを機に、2基の長柄桜山古墳群が現代に姿を現した。かながわ考古学財団による古墳群の範囲調査が2000年から始まり2基は1600年ほど前に造られた県内最大級の前方後円墳であることが判明。逗子市と葉山町は文化遺産を後世に残すため、国史跡指定を受けた後、指定地を公有化。第1号墳の発掘調査、保存と活用に向けた工事が進められ、25年を経て供用開始となった。
「標高120㍍の丘陵上に全長91・3㍍、高さ7・8㍍の同古墳が造られた頃は周囲に大きな木がなく、平地や海から人々が古墳を望むことができたと思われます」と、葉山町文化財担当の山口正憲さんは話す。
第2号墳へは、第1号墳から尾根伝いに行くか、バスで「富士見橋」下車、蘆花公園内の登り口から階段路90㍍を上がる。