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2024.04.25

防災機能を備えた西戸部羽沢西部公園 開園(2024年4月26日号中区・西区版)

防災機能を備えた西戸部羽沢西部公園 開園(2024年4月26日号中区・西区版)

防災活動拠点に待望の公園完成

 野毛山動物園に沿った道から住宅街に入ったところに新しくできた西戸部羽沢西部公園。この辺りは密集市街地ということもあり、平成22年3月に地元市民から市へ防災機能を備えた公園の要望があった。

 今回、新しくできた公園は子どもが遊べる遊具のほか、発災時に一時的に避難できる設備を設置している。座って休むことができる縁台があり、その縁台の上の日差しよけも兼ねて設置されたパーゴラは、災害時にテントシートで囲めるようになっていて一時避難場所や地元自治会の災害対策本部等として使えるようになっている。切妻のテント屋根になるため、雨水が溜まる心配がないという。

 防災トイレは2基あり、蓋を開けて便座を組み立てた後テントを張って使う仕組みになっている。トイレの組み立て便座やパーゴラ用のテントは縁台やベンチを開けると収納されている。今回の公園の開園は待ち望まれていたものだった。

オープニングイベントにぎやかに開催

 3月20日に一本松まちづくり協議会と羽沢西部自治会が主催しオープニングイベントが行われた。テープカットや鏡開きがあり、今回の公園整備に関して市との協議に尽力した関係者をはじめ、地元の人が多く参加した。 近隣中学校のダンス部のパフォーマンスや小学生の作文朗読、防災施設や公園愛護会などの紹介もあった。

 親子での参加も見うけられた。イベントでは未就学児のシャボン玉飛ばしがあったり、遊具で遊ぶ子どもの姿もあった。西区のマスコットキャラクター「にしまろちゃん」の着ぐるみも人気でにぎやかなオープニングイベントとなった。

 地元自治会長からは、「平成21年度に市長宛てに公園要望書を提出してから14年間、市役所や地元のたくさんの方の尽力があって公園が完成した。皆様にはとても感謝しています」とのメッセージが寄せられた。「地域のみんなで楽しめるイベントを開催して地域交流の場にしたい」と公園愛護会会長はいう。地元小学生からは「友達と鬼ごっこをして遊びたい」「いろいろなお花が咲くのが楽しみ」との言葉があった。

 公園を活用したこども防災イベントも予定している。「防災は、楽しい。」をコンセプトにした防災イベントで、地元の子どもが参加する地元自治会の団体「こども企画」を中心に令和6年度の開催を目指し準備中だという。