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　「枝垂れ桜と千手観音の寺」として有名な横須賀市久村の等覚寺は、１５８４（天正12）年の創建。境内階段の右手にある樹齢１１０年のシダレザクラが開花すると、一目見ようと訪れる人が引も切らない。
　「このシダレザクラは祖父の日優上人が誕生した記念に日蓮宗総本山の身延山久遠寺から分けてもらって植樹されたもので、10年前まではもっとぎっしりと花が咲いたものです。風雨が強いと満開前に散ることもあって予想は難しいですが、見頃はだいたいお彼岸の前後で、開花情報はホームページで案内します」と井上哲也住職は話す。最近は枝が折れることも多くなり、裏にあった枝垂れ桜は中が空洞化、墓地に倒れそうになったため、切ってしまったそう。
　三浦三十三観音第16番札所に指定されている観音堂の千手観世音菩薩立像と金剛力士立像（平安後期の作・横須賀市重要文化財）は４月８日のご開帳日に拝観することができる。

横須賀市久村479  ※京急久里浜駅から徒歩約20分
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