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2024.03.21
健康まちづくりの取り組み 「厚生労働大臣 優秀賞」 受賞
産学官協働「ステップアッププロジェクト」(2024年3月23日号中区・西区版)
フレイルチェック会の様子。
フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間の段階のこと。自分の体力や筋力を確認し、フレイル予防につなげる。意識改革からか、参加者の一部には身体機能の回復もみられている。
健康まちづくりの取り組み 「厚生労働大臣 優秀賞」 受賞
厚生労働省及びスポーツ庁が主催する「第12回健康寿命をのばそう! アワード」で、産学官協働の健康まちづくり「ステップアッププロジェクト」が「厚生労働大臣 優秀賞」を受賞した。同プロジェクトは、神奈川県住宅供給公社・シニアライフ振興財団(産)、北里大学(学)、相武台地域包括支援センター(官)が協働し、相模原市相武台団地及び周辺地域で行なっている。この団地は高齢化率が50.7%と高く、課題として身体機能低下、フレイルなどから階段住宅に対して外出をためらう高齢者の増加や地域を支える住民自治におけるコミュニティの担い手不足があげられていた。
地域でフレイルチェック会を開催し、参加者に必要に応じて地域包括支援センターが生活支援型デイサービスや住民主体の介護予防教室、自費の体操教室を案内しフォローする。
参加者同士の新しいコミュニティも生まれており、学生も運営側で参加することで多世代交流や将来の地域の担い手育成にも繋がっている。住民がいつまでも住み慣れた地域で健康に暮らし続けられることを目指す。この取り組みのプロセスを応用しながら、他の団地や地域に継続できる仕組みを展開していきたいという。