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2023.11.08
羽ばたくひと:矢部 信二さん(竹林再生に努める「三浦竹友の会」メンバー)2023年11月10日号横須賀・三浦・湘南版)
矢部信二さん(80)が今年6月・7月に葉山町立図書館2階で「竹灯籠と竹細工展」を開催した。矢部さんの作品150点以上の中から50点を展示。有名人の顔を精密に彫った竹灯籠やバイク、虫籠、小動物や昆虫など、さまざまな作品で来場者を喜ばせた。
「単身赴任先でも時間があるとステンドグラスやとんぼ玉を作っていた」というほど物作りが好きだが、最近までメインの趣味はヨットだったという。
子どもの頃、近所の貸しヨット屋さんに「自分で出して乗って来い」と仕込まれ、太陽の季節全盛時代の裕次郎たちヨットグループを見て育った。結婚後は奥様とヨットに乗り、子どもも自ら指導。OPを車に乗せて日本全国へ行った。会社員として残業続きの中でも地域のヨットクラブ、ジュニアヨットスクール等でコーチ・監督も40年ほど務めた。
その後、ヨットを5年前に引退してすぐ、「三浦竹友の会」(中村力会長・会員65名)に参加。月7回、三浦半島内15箇所の竹林のどこかで仲間とともに竹林整備を行っている。「農家の裏庭にある竹林は面倒を見る人がいないと生い茂った竹藪になってしまう」と、現状を気にかける。
現在は『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーンの竹灯籠を製作中。写真を参考に電動ジグゾーを駆使して髪の毛の流れやアクセサリーなどを細かく丁寧に彫ると一つの作品でジグソーの刃を20本ほど消耗するという。
展示会なども積極的に行い、忙しい毎日だ。
※写真:有名ミュージシャン等を題材にした矢部さんの竹灯籠作品