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2023.05.31

小冊子『いけがみほたるの会 再生の記録』出版(2023年6月2日号横須賀・三浦・湘南版)

小冊子『いけがみほたるの会 再生の記録』出版(2023年6月2日号横須賀・三浦・湘南版)


住宅地の中でホタル再生に向け地道に活動

 幻想的なホタルの光を身近で楽しめる季節になった。池上交番の裏手にある平作川遊歩道「池上ふれあい下水道」(約200㍍)では「いけがみほたるの会」(小出和弘会長)の会員がゲンジボタルの生息環境を整え、保護活動をしており多い年で160匹飛んだ。
ホタルはカワニナを食べて育つ。昨年、幼虫はどのくらいのカワニナを食べるのか小出さんが観察すると、約81個食べることがわかり、ホタル再生の記録を綴った小冊子『いけがみほたるの会 再生の記録』を5月に自費出版した。
 子どもの頃、ホタルが飛び回っていた原風景が忘れられず約40年前から横須賀市内のホタル、カワニナの生態調査を行い、2012年、転居した池上のせせらぎにカワニナを発見。会を結成してカワニナを増やす活動を始めると3年後、ホタル1匹が自然発生し大感激。今では、池上小学校3年生に校外授業も受け持つ。
 「周囲の木々も繁茂すると草が減りホタルも棲めなくなる。人の手が入ることで生態系が保たれ、人里で見られます」。ホタルが飛ぶのは、6月15日頃までの20時前後。見学自由。懐中電灯禁止。

☆『いけがみほたるの会 再生の記録』は、送料250円分の切手を送ると小出さんから直接発送してもらえる。
【問い合わせ】☎090(3317)5781