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2023.01.26

緑萼梅(りょくがくばい)や臥竜梅(がりゅうばい)など珍しい梅の花も楽しめる(2023年1月27日号中区・西区版)

緑萼梅(りょくがくばい)や臥竜梅(がりゅうばい)など珍しい梅の花も楽しめる(2023年1月27日号中区・西区版)

 毎日寒い寒いと背中を丸めてはいませんか?でもゆっくりと確実に春が近づいてきています。そう、早春を告げる可憐な梅の花の時期がやってきました。横浜には気軽にふらりと行ける距離にも数々の梅林が。暖かく着こんで、足取り軽やかに梅の花を愛でに出かけてみませんか?

▼歴史を感じる 三溪園の観梅会

 三溪園の梅林は、創設者・原三溪が梅の古木にこだわり、江戸時代から名の知られた東京・蒲田、川崎・小向(御幸)、磯子・杉田の梅林から移植して造園された。今も園内に500本ほどある梅の中には三溪の時代に移植された竜が臥すように見える「臥竜梅」や、昭和52年に中国・上海市から贈られた萼が緑色をしている「緑萼梅」といった珍しい品種の梅を見ることができる。

  • 「白梅」は1月中旬から3月上旬。
  • 緑萼梅」は2月上旬から2月中旬。
  • 「臥竜梅」は2月下旬から3月上旬が例年の見ごろ。
  • 全体的な見頃(花の多い時期)は2月中旬から下旬。
 観梅会の期間中、「第32回三溪園フォトコンテスト入賞作品展『伝えたい!三溪園の魅力』」も開催される。
応募総数474点の中から審査で46点を展示。季節感あふれる作品や三溪園の魅力をさまざまな角度からとらえた作品がご覧いただける。
 また園内の各所で、梅などの盆栽展や俳句大会、猿まわし、初音茶屋の火焚きなど、数々の催しが予定されている。

▼3年ぶりの開催 大倉山の観梅会

 港北区の春を告げる恒例行事「大倉山観梅会」が3年ぶりに大倉山公園梅林および大倉山記念館で開催される。大倉山の梅林には46種、約220本の梅の木があり、早咲き→中咲き→遅咲きと順番に開花していき、長い期間梅を楽しむことができる。一番本数が多いのは大きな実をつける「白加賀」。その他、中国伝来の「緑萼梅」、1本の木に淡紅色・紅色・白色の花を同時に開花させる「思いのまま」などの珍しい品種もある。
 梅林内の特設ステージでは和太鼓、ソーラン節、舞踊、獅子舞、箏・尺八などが披露される予定。またステージ前では、毎年恒例となっている英理女子学院高等学校茶道部による野点がおこなわれ、梅を愛でながらお点前を楽しむこともできる。大倉山記念館周辺や梅林内では地元商店街の出店も。大倉山公園の梅を使用した大倉山梅酒「梅の薫」の試飲販売は毎年注目を集めている。、アルコール度数はワインとほぼ同じ13度。やや甘めで濃厚な味わいが人気。
 大倉山記念館では「2022入賞作品展」も。こうほく梅の写真コンテスト入賞作品が展示される。