編集部のオススメ記事

2022.12.21

1月7日は「七草粥の日」(2022年12月23日号横須賀・三浦・湘南版)

1月7日は「七草粥の日」(2022年12月23日号横須賀・三浦・湘南版)

 1月7日は七草の節句。七草とはセリ・ナズナ・ゴギョウ(オギョウ)・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロの野草と野菜。年の初めに芽を出した草を摘み、1年の無病息災を願い、これらを刻んで入れた七草粥を食べる。おせち料理で疲れた胃を休め、冬場に不足しがちな栄養素を補うという意味もあり当日朝にいただく。
 七草の薬膳効果を一部上げると、セリ(セリ科)は、胃腸の調子を整える整腸効果。ナズナ(アブラナ科)は、別名ペンペングサ。万病を防ぐ薬草でビタミンKが豊富。ゴギョウ (キク科)は、別名ハハコグサ。お茶にして飲むこともあり、咳止め、喉の炎症、利尿などに効果。ハコベラ(ナデシコ科)は、ハコベともいう。利尿作用、止血作用、ビタミンB群やカルシウム、フラボノイドなど栄養豊富な薬草。ホトケノザ(キク科)は正式名はコオニタビラコ。ピンク色の花が咲くシソ科のホトケノザとは別の種類で花は黄色。健胃・整腸作用、高血圧予防など。スズナ(アブラナ科)はカブの事。便秘、胃炎など胃腸の調子を整える。葉はビタミンA、B₁、B₂、C、鉄など。スズシロ(アブラナ科)はダイコンを指す。根はジアスターゼが多く消化を促進、葉はビタミン、ミネラルが多く含まれる。畑のそばの道端で探すとセリ、ナズナ、ハコベは簡単に探せた。
 横須賀市自然・人文博物館の山本薫学芸員は「春の七草は田んぼの近くや畑で育つ、身近な植物の中から選ばれています」と話す。同館では1月4日(水)から15日(日)まで「春の七草」の標本展示が行われる。
☎046(824)3688