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2021.11.18

横須賀の茅葺民家 万代会館を伝える(2021年11月19日号横須賀・三浦・湘南版)

横須賀の茅葺民家 万代会館を伝える(2021年11月19日号横須賀・三浦・湘南版)

「保存・活用に向け、大切に見つめたい」横須賀の茅葺民家 万代会館を伝える
 「万代会館」(津久井)を感じて・考えるイベントが10月23日に開催。湘南邸園文化祭2021の横須賀会場として一般参加者を募って行われた。
「万代会館」は戦時中三井銀行会長や帝国銀行会長などを歴任した万代順四郎(1883~1959)が晩年を過ごした茅葺き屋根の古民家。順四郎没後にトミ夫人へ継承され、1978年に建物と敷地が横須賀市へ寄贈され、翌年から「横須賀市立万代会館」として市民の文化活動の場として利用されてきた。老朽化が進んでいることから2014年度に「10年以内に廃止」の計画となったが、施設利用者などから存続を求める声が上がり、地元11団体でつくる「万代会館保存活用推進協議会」の活動が実って2017年に存続の方針に転換。2019年には横須賀市重要文化財に指定された。
当日は万代会館の周辺を散策しながら到着。主催の横須賀建築探偵団代表の富澤喜美枝さんによる順四郎の人物像の話、教育委員会生涯学習課の亀井泰治さんから建物の話があり、参加者らは縁側から部屋の柱や土台を観察しながら話に聞き入っていた。その後は全員で奥庭の竹切りを行った。
「今後どのように保存しながら活用していくのか。次世代の若者を応援しようと私財を投じた万代氏の教訓を大切に思いながら建物を見つめたい」と話す富澤さん。現在は耐震化工事のため建物内部へは入れず、火・土・日のみ庭園からの見学を行っている。
☎︎046-848-0043