編集部のオススメ記事

2024.04.05

実演を通して船内で初の不審者対処訓練(2024年4月5日号横須賀・三浦・湘南版)

実演を通して船内で初の不審者対処訓練(2024年4月5日号横須賀・三浦・湘南版)


横須賀警察署と東京九州フェリー(株)が連携

 横須賀港から新門司港間を21時間で運航している東京九州フェリー「はまゆう」(旅客定員268名)の5階パブリックフロアで3月25日、横須賀警察署員と同フェリーの乗組員ら25名が参加して「船上における不審者対処要領訓練」が行われた。船内には不審者と遭遇した時の準備として防犯器具のさすまたや大楯を保有しているものの、刃物を突きつけられた場合、どのように犯人を確保するかなど実演を通して学んだ。 
 「警察官が到着するまでの間、被害をできるだけ少なくすることが重要です。現場を見た方が必ず110番通報をすることで警察官が直ちに向かいます」。大声を出すことも威嚇になり、周囲にも知らせられるという。続いて乗組員しか入れないところに刃物を持った不審者がいて、逃走を図ろうとしているという想定で乗組員3名が犯人役の警官を制圧する訓練。大きな声で真剣に取り組む姿に周囲から拍手が起こった。
 訓練に参加したパーサーの和田真澄さん(54)は、「警察と連携して訓練をしたのは初めて。どういうタイミングで防犯器具をどう使うか見直したい」と訓練の成果を話した。

※写真:刃物を持った犯人を取り押さえ、乗務員にポイントを説明